2015(平成27年度)以前のマンスリータイムズ
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海南高校だより
80周年記念事業として、地元新聞に掲載中の「海南高校だより」の公開を始めました。
過去のものから徐々に作業を進めています。
下の目次から選んで下さい。(編集中につきタイトルだけの号もあります。)
平成14年(2002年)
10月1日 海南高校だより(49)
海南高校の取り組みと学校改革 45分7限授業の実施
本年4月から普通科の1年生で学級減があり、生徒数は40人減少しました。海南・海草地方の子どもの数が年々減少し、今後ともこの傾向は続くものと思われます。そして、来年度からは、高校入試における普通科の学区制が撤廃され、生徒は県下のどの高校でも自由に受験できるようになり、高校は選ばれる時代になりました。さらに、本年度から学校週5日制が実施に移され、来年度からは、総合的な学習の時間が目玉の新教育課程が導人されることになっています。
教育の変革期で、しかも子どもの減少傾向にある今、地域から信頼される学校であり続けるための強力な取り組みが求められています。学校教育に対する信頼性、公立学校に対する批判、新学習指導要領に対する学力低下の心配などがマスコミでもしばしば取り上げられ、世間の関心をかっています。
県教育委員会からは、新学科の設置、単位制の導入、さらには、学校間連携や中高一環教育などが提案されています。本校は従来から文武両道を基本にバランスのとれた高校生の育成を目指してきました、今後ともこのことを大切にし、「生徒が楽しく過ごせる学校」「落ち着いた雰囲気の学校」「自主的な学習に取り組める学校」と言った理念をもとに改革に取り組んでいくつもりです。
全校生徒の半数近くが体育系の部活動に参加し、毎日練習に励んでいます。文科系の部に所属している生徒100人強をあわせると、全校生徒の2/3近くが部活動に積極的に取り組んでいることになり、その成果もあげています。このことの他に、生徒会執行部や各クラスを中心に、夏休みに入る少し前ごろから秋の体育大会や文化祭に向け、その企画や準備に取り組んでいます。今後も、このような生徒の活動を積極的に応援し、より充実したものにしていきたいと思っています。生徒が学校行事や部活動に積極的に参加し、主体的に取り組むことによって充実した楽しい学校生活を送り、そんななかで人間関係を深め、ひいては人格の完成を助けるものと期待できます。
次にこの10年近く毎夏休みを利用して校舎の大規模改装を実施してきました。さらに校庭の整備や施設設備の充実を図るとともに清掃の徹底に努めてきました。このことに加え、遅刻をなくす取組みや生徒の服装頭髪など身だしなみを整える指導を強力に進めることによって、ハードとソフトの両面から学校が真に学習の場として、落ち着いた、80年の伝統にふさわしい環境を整えることです。そのような環境が、3年間の高校生活を送る生徒の成長に大きな影響を与えるものと思います。
続いて、学校週5日制に伴う学習時間の減少への対応としては、学習内容の精通を図るとともに、週のうち2日間、7限授業を実施しています。また、休みになった土曜日は、学校を開放して、生徒が自主的に学習する「土曜学習(Step Up Challenge)」を実施しています。これは、以前から春休みやゴールデンウイークなどの休日に「集中学習」と銘打って実施し、成果を上げてきた本校独自の取組みを毎土曜日にも実施することにしたものです。空調設備の整った多目的教室や自習室などを開放して、希望する生徒が参加し、自分で立てた計画に従い自習に取り組むものです。卒業生がチューターとして生徒の質問に答え、勉強方法などのアドバイスをしますが、基本的には生徒の自習学習が建前です。この取組みは生徒の自主的学習の習慣を育てる上で大きな効果がありました。休日になる土曜日の過ごし方としても期待できるものです。ひとりでも多くの生徒の参加を願っています。
しかし、大学入試ではセンターテストの受験科目数が増加される傾向にあり、いま以上に科目の学習が必要となってきます。このことに対応するため、来年度からは、毎日の始業時間を早めるとともに、毎日45分の7限授業を実施して、終業時刻を午後3時30分程度にして、放課後の自主活動を保障するとともに、大学の入試変革に対応するよう検討しています。
平成13年(2001年)
平成13年1月 本音でトーク

高校生活も終わりに近づいた3年生の文化コ-スのクラスで社会科授業の一環として「女が得か、男が得か」といったテ-マでディベ-トを実施しました。この事業は県が推進しているハイスク-ル版本音でト-クという企画に乗ったものです。社会的に作り出された性的差別を解消しようという意味をもつジェンダ-フリ-という言葉の理解を図りつつ、男女共同参画社会の実現を目指すことがねらいです。
昨年の夏に県の女性政策課と海草振興局の担当の方々がお見えになってこの企画を本校で取り組むよう依頼がありました。文化祭の催しの中で取り組めば大変面白い活動になるのではないかとも思いましたが、文化祭行事がすでに確定してしまっていたので授業かホ-ムル-ム活動の中で取り組むように考え、結局社会科の授業の一環として取り組むことにしたのです。
当日は、県の担当者を迎え、校内の手隙の先生方も参観する中で進められました。男の立場で意見を主張するグル-プと女の立場を主張するグル-プが左右に分かれ、お互いが対面するように座席を設けて討論を行ないました。
最初は学校生活の中で男女の損得について意見を出し合った。女子大があるうえに、短大のほとんどが女子の学校で、進路については女子の方が選択の幅が広くて得だという意見に対し、いや、女子の方は自分の意志よりも親の見栄で進学させられるケ-スが多く損だなど身近な進路の問題について話が進み、やがてセ-ラ-服は下に着込むことが出来なく冬は寒い、細かいことで女性は怒られやすい、男子の更衣室がない、力仕事は男に言い付けられる、水泳やマラソンで長い距離を走らされる、などの意見が出て、お互いに反論を試みたが、結局のところは学校生活の中では余り男女による差がないことがわかった。
続いて、家庭生活や社会生活の中での男女による差別について話し合われた。女性は男性に比べ夜の外出や帰宅時間が厳しくいわれ、礼儀作法なども厳しく求められるなどの話が出たが、議論の中心は子供の世話や、老人介護などで、社会的制度では男女差がなくなりつつあるが、家庭の中では依然女子に多くの負担がかかっていることが浮かび上がった。
2時間の討論会であったが、自分の意見を正しく主張し相手を説得する討論技術を身につけることの難しさとともに、男女がお互いを尊重し協力することが社会生活を営む上で大切であることを学んだ。
2月28日 同窓会入会式
記念講演 「自己を磨く」 石田真敏海南市長(高校23期卒業生)
卒業式を翌日に控えた2月28日に高等学校53期卒業生249名の同窓会入会式が例年に習って行われた。本校の同窓会は、その前身である旧制海南中学校、日方高等女学校、海南家政女学校と新制になってからの海南高等学校の卒業生で構成され、会員数約2万5千名からなっている。昭和36年に結成されて以来、毎年卒業式の前日に本校を卒業していく生徒を対象に入会式を実施している。この式では毎回、社会で活躍している先輩を招き記念講演をお願いしている。
会長中村哲三氏のあいさつで始まり、会長から卒業生に記念品が贈呈され、続いて記念講演が行われた。会長はあいさつの中で、戦時下の学校生活に触れ、修学旅行が取り止めとなったこと、それに変わる行事として計画された紀伊半島を巡るサイクリングのきつく楽しかった思い出など、本人が過ごした旧制中学校時代の懐かしい思い出を話された。そのような青春の一時期をともに過ごした友達が、卒業後も欲得を越えたつながりで一生の友になっていることや、旧友が集う同窓会の楽しさなど、卒業生が卒業後も連携をもって助け合い、楽しみを分かち合っていることに触れ、巣立っていく卒業生へのメッセ-ジとした。
その後に続く記念講演では、高校23期卒業生の石田真敏海南市長を講師としてお招きし、「自己を磨く」といった演題でご講演をいただいた。講師先生が高校卒業後、上京したおりに大変なカルチャ-ショックを受けたこと、そして読書に打ち込むことで知識を蓄え、ショックを乗り切った経験などを披露され、卒業生にも知識を蓄え、体験を積むことの重要性を説いた。人生80年という今日、生涯を通じてんでいく必要があり、学び方を学ぶことの大切さ、蓄えた知識と体験をブレンドして考えることで見識を広く持つことの大切さを優しく、しかも熱っぽく、後輩をいつくしむ語り口調で、諄々と説き聞かせ、巣立ちゆく卒業生のこれからの歩みに大きな示唆を与える旅立ちのはなむけをいただいた。
卒業生たちは講演の内容や講師の話ぶりにひかれ、大変静かに興味深く聞き入っていた。式での態度については、成人式を取り上げたマスコミ報道から、入会式直前の控室では来賓や講師の方から入会式に臨む生徒の態度が話題になっていた。式終了後、講師先生が、「今日は高校生の前で話をするということでチョット構えてきたが、始まってみると静かに聞いてくれて安心して話が出来たよ」と話されたその一言が印象的であった。最近の若者の儀式への参加態度に不安を感じていたようだが、本校の生徒の態度を見て安心していただいたようだ。
平成12年3月 女子柔道部
全国高等学校柔道選手権大会出場
本校女子柔道部は一昨年、自らも現役の柔道選手である花田先生を顧問に迎えて、この2年間でめっきり実力を付けてきました。高校に入ってから柔道をはじめた部員ばかりですが、朝はランニングや筋力トレ-ニングを続け、放課後には道場で柔道の稽古に励み、さらに、夏や冬の休みには県外遠征にも出かけるなど、毎日ハ-ドな練習をこなしてきました。一人ひとりがそれぞれの目標をもって努力しているので、ハ-ドな練習でも誰一人休むことなくガンバることができ、短期間で力をつけてこれました。その努力が実を結び、県新人大会では個人種目で優勝でき、さる3月下旬、創部以来初めてのことではありますが、日本武道館で開催された全国高等学校柔道選手権大会に3年生の石倉加奈が県代表として女子個人の部に参加できました。
結果は残念ながら1回戦で敗退しましたが、大変大きな経験と自信を得てきたようです。会場である日本武道館が広く大きいのに驚かされ、会場にいる選手はみんなとても強く見え、緊張したそうです。1回戦の相手は岩手県代表の選手で、前半自分から技を仕掛けていったが、なかなかポイントにつながらず、後半で相手の背負い投げに崩れて肩がつき、ポイントをとられてしまいました。残り時間を攻め続けましたが、時間切れとなって1回戦敗退となってしまいました。自分の思うように試合を運べなっかたことが、とても悔しく、試合には負けましたが、全国大会のレベルがどんなものなのか体験することができて大きな収穫を得てきたようです。この経験を生かしもっと自分の力が発揮できるように頑張りたいと次の目標に向かって新たな決意を持ったとのことです。
この他、昨年度は県の新人大会で、団体が3位に入り近畿大会に出場しました。今年の目標は6月の県高校総合体育大会で団体優勝し、高校生にとってあこがれの舞台である全国高校総体に全員で参加することです。全国大会以降も主将の野田真衣子を始め3年生5名、2年生6名の部員が新入部員の入ってくることを楽しみに頑張っています。未経験者でも関心がある人はぜひ入部してくれることを期待しています。多くの新人が入部して部がさらに活発になり、全員で全国大会にゆけることを今年の目標にして頑張っています。
平成12年(2000年)
平成12年8月 夏休みをふりかえって
進学補習 部活動 大学見学 課外授業 校舎改装工事


長い夏休みも終わりました。休み中の学校はクラブ活動や進学補習で登校して来る生徒で活気付いていました。
進学補習は、3年生の希望者を対象に英数国社理の五教科で、前半と後半に分かれ計24日間、毎日午前8時30分から午後の2時まで行われました。また図書館や自習室などエアコンのきいた部屋や風通しのよいHR教室では夕刻5時頃まで自習をする生徒も見かけられました。
一方クラブ活動では、校内で毎日活動する以外に、郊外での合宿や遠征試合さらに大会への参加が多く計画されていました。
夏休みに入ると早速、紀三井寺球場での硬式野球の大会がありました。その他7月中には秋葉山プ-ルでは水泳の近畿大会があり、登山部は県大会参加のため中央アルプスに登りました。柔道部は金鷲旗大会参加のため福岡に行き全国の強剛と渡り合ってきました。ソフトボ-ル部は滋賀奈良和歌山の三県対抗に参加し、軟式野球部も県大会がありました。サッカ-部の本隊は四国や静岡方面へ遠征試合出かけ、1年生の一部はブラジル遠征に出かけました。
また文化系のクラブでは囲碁部が全国高校囲碁選手権大会参加のため、映画研究部はNHK放送コンテスト参加のため、それぞれ東京に行きました。吹奏楽部は生石高原の山荘で合宿を行ったあと、県のコンク-ルに参加しました。
8月に入ると全国高校芸術祭が静岡県で、全国高校総合体育大会が岐阜県で開催され、本校からも囲碁部や映画研究部さらには登山部が参加し、映画研究部は作品部門で2年連続全国1位に輝きました。また、休みの後半には全国選抜柔道大会があり本校の女子柔道部が3位に入賞しました。
この他、進路指導の一環として1年生の希望者を中心に貸切りバスで大阪市立大学と関西大学を訪問し、図書館など大学の優れた施設を見学してきました。また、8月前半には琵琶湖博物館や立命館大学で、後半には県工業技術センタ-と和歌山大学で理科の特設課外授業として指導を受けてきました。
また、夏休みを利用して、校舎の改装工事が数年来行われてきました。今年は第2棟東側の内部改装が行われました。第2棟は1階が保健室やHR教室が並び、2階は情報教室と理科の特別教室になっています。また3階は食物や被服の特別教室があります。これらの教室は10月には改装が完了して新築同様の新しい部屋として使用できることになります。
2学期には校舎の一部が真新しくなるとともに、夏休みの努力が成果として実るものと期待しています。
平成12年10月 健脚遠足

高野山を出発して42㎞余りを歩き通すという健脚遠足は今年で17回目を迎え、すっかり本校の伝統行事になっている。しかも卒業していく生徒にとって最も思い出に残る行事のようだ。今年も例年どおり10月の第3日曜日にあたる22日に1年生240名全員が参加して実施した。
当日は沿道各地の皆様方のご支援とともに、80名を超す保護者の協力を得た。朝4時起床、晴天に恵まれ、空は満点の星が輝いていた。東の空が白み始めた朝6時、宿坊を出発し、冷気の漂う山上をクラスごとに隊伍を組んで大門に向かった。

大門からは歴史のかおり漂う町石道を隊伍を解き先を争うように下山した。木々に覆われうっそうとした林間の小径は一昨日の雨ですっかり湿り気を帯び、よく滑って下山が難渋した。先頭は1時間たらずで花坂まで下ってきたが、最後尾は大幅に遅れ、この6㎞余りの下り道で距離が相当離れた。
花坂を出る頃からはやや日が陰り始め秋の深まる静かな谷あいの道をゴ-ルに向かって黙々と歩きとうした。このル-トは交通量も少なくのどかで遠足のコ-スに適しているが、途中数箇所で改修工事のため片側通行になっているなど危険な場所もあって気を遣った。
恒例の行事になっていることもあって沿道の人々からはあたたかい励ましの声援がかかり、疲れと闘いつつ歩いている生徒にとって大変励みになったようだ。先頭は8時30分に最初のチェックポイントである長谷公民館前を通過し、昼食予定地点の丹生狩場神社に9時8分に着き早い昼食となった。最後尾は相当遅れ12時30分になってやっと到着した。


スタ-トから約38㎞地点の美里町民会館前に設置された最後のチェックポイントでは先頭が11時35分に通過してからは後続がとぎれとぎれに通過し、タイムリミットの15時30分時点になってもまだ30名以上の生徒が到着していなかった。
このままでは日没までにゴ-ルできそうにもなく、強制リタイアを勧告して、救護車でゴ-ル地点まで搬送することにした。一方ここをすでに通過した生徒逹は最後まで頑張ってゴ-ル地点に向かった。先頭はすでに正午前にゴ-ルしていたが、最後尾は日没直後の5時15分に野上中学校正門で多くの人々の拍手に迎えられ、ゴ-ルに滑り込んだ。


今年は前々日の雨で町石道がぬかるみ高野山から麓の花坂までの下り道の所々で滑って時間がとられ、それがために大幅に遅れ、結果的に時間切れで強制的にリタイアを勧告された生徒が多くなった。せっかく長距離を一生懸命に歩きとうしてゴ-ル直前でリタイアを勧告された生徒は大変悔しがっていたが、完歩した生徒共々高校生活での思い出に残る行事になったことと思います。
平成12年11月 学校説明会
教養理学科体験学習 普通科説明会
中学三年生やその保護者に、学校の雰囲気に触れてもらい、本校の教育内容や学校生活全般を紹介する機会として、11月の第2及び第3土曜日に教養理学科の体験学習と、普通科の説明会を実施しました。教養理学科の体験学習には137名が、さらに普通科の説明会では322名の生徒保護者等の参加があり関心の高さを改めて実感しました。この機会を通して、規律ある生活を重視しつつも自由な雰囲気に浸り、楽しく学校生活を送っている様子や、意欲を啓発しつつ自主的な学習を育て、進路実績の大幅な向上に結びつけている本校の様子を正しく理解してもらえたものと思っています。
教養理学科の体験学習は体育館で学科のねらいや学習内容また学校行事や学校生活などをビデオを使って説明しました。学科のねらいは将来において自然科学分野で活躍できる技術者の養成を目指しているので、具体的には国公立理系の大学さらには大学院への進学できる力をつけることを目標にしています。そのため授業内容も理数系の科目が多くなっていることや、実験実習を豊富に取り入れ、近隣の大学や研究期間に出向き実習に触れてくる特別課外授業なども紹介しました。
卒業後の進路についても卒業生の7割近くが国公立理系の大学へ進学しており、ほぼ当初のねらいが達成されていることなどを紹介しました。体育館行事のあと、生物、化学、物理などの特別教室で「液体窒素による超電導実験」「プラスチック消しゴムをつくろう」「こんな生き物みたことある」などの理科分野に関する実習をおこなうとともに、普通教室においても数学の模擬授業を実施しました。参加者にはそれぞれの希望に応じてそのなかから2時間にわたり2つを選んで実習に参加してもらいました。


将来、自然科学分野で活躍したいと考えている生徒にとっては、本校の教養理学科で学ぶことが適切と思われます。しかし中学の段階ではまだ自分の進路を決めかね、高校生活を過ごす中で自分の進路を考えていこうという生徒が多いのではないかと考えます。
そこで普通科の説明会では、入学後、将来の進路を考えていこうとする生徒にとっては普通科に進み、そこで学ぶことが適切であることや、そのために本校の普通科ではコ-ス制をとり、多様な選択科目を準備して、充実した高校生活を過ごせるとともに、それぞれの進路選択に対応して適切な学習が選択出来るように工夫してることなどを紹介をしました。


また、生徒会長の歓迎のあいさつや映画研究部が作成した全国大会入賞ビデオ作品の放映、さらに吹奏楽部による演奏を楽しんでもらい、クラブ活動の一端に触れてもらいました。体育館での行事が終わったあとはグル-プに分かれて校内のいろいろな施設を見て回り、希望者はさらにそのあと部活動を見学をして解散しました。
平成12年1月19日 乳児体験学習
海南市保健福祉センタ-


1月19日の午後に、海南市保健福祉センタ-で実施された4ヶ月児健診に合わせて、本校では今年も乳児体験学習を実施した。この行事は海南保健所の指導と協力を得て行われるもので、赤ちゃんとの触れあいを通して命の尊さ、親子のきずなの大切さなどを学ぶとともに母性・父性意識の健全な育成を図るこを目標にしたものです。10年前に始まって、毎年恒例の保健行事として続いてきた。
今回は保健委員に加え希望者を対象に男子生徒9名、女子生徒19名が参加した。本番の前にはその準備として、1月16日に校内で事前学習を実施した。乳児体験学習に参加する心構えや注意点について指導を受けた後、ビデオにより妊娠から出産までの課程を学習し、赤ちゃんの模型を使って、だっこする実習なども試みた。この模型は精巧に作られた体重3㎏で身長50㎝のまだ首の座らない誕生直後の赤ちゃんそっくりに出来ていて大変リアリティ-にとんだ実習が出来た。
本番の1月19日は午後から海南市保健福祉センタ-に出かけ海南保健所の3名のスタッフの指導で行われた。また、実習にきていた和歌山県看護学校助産婦科の実習生3人にもお手伝いをいただいた。最初に全員でオリエンテ-ションを受け、その後、A、Bの2班に分かれた。A班は乳児体験学習に臨むため更衣をしてエプロン姿になり、手洗いをした後、4ヶ月児の計測、健診の場を見学し、説明を受けた。
その後保健指導室に移って矢本助産婦さん、平井保健婦さんから模型を使って赤ちゃんのあやし方やだっこの仕方の指導を受けてから、受診に見えた赤ちゃんに触れる体験をした。
この日は海南、野上、美里地区の4ヶ月児の健診日で23組の母子が受診に見えていた。この受診の合間に赤ちゃん逹との触れ合いを試みた。まいのちゃん、あやかちゃん、りか君、みやびちゃんなど将来は本校に進学してくれるであろう大変かわいい協力者のおかげで、最初ははずかしそうに、ぎこちない様子であった生徒たちもだんだんに慣れてきて、赤ちゃんの可愛さを体で感じ、お母さんとの交流などで生命の尊さや言葉で表現できない心のぬくもりなどを強く感じ取ったようである。
1時間余りの体験学習の後、B班と入れ替わってA班は第3研修室で後藤保健婦さんから思春期の健康講座を受けた。命の大切さや妊娠の成立と避妊についてなど具体的な話を通して、正しい性の知識を得ることが出来、性に対する自分の行動に責任感や考えて選択できる力を養うことが出来たと思う。
最後に、全員そろって今日の体験学習の感想をまとめ、2時間半にわたる全日程を終えた。子守の経験がない生徒逹が赤ちゃんをだっこして重い、温かい、柔らかいなど生命の躍動を感じ、感想文には、良い経験が出来た、将来役にたつ、命の大切さを肌で感じたなど、思春期の心を揺さぶる貴重な体験が出来た感動が書き綴られていた。
平成11年2月 マラソン大会
紀三井寺陸上競技場

スキ-修学旅行が多くの学校では冬の楽しい学校行事として盛んになってきましたが、冬恒例の学校行事と言えば何と言っても、苦しさに耐え長い道をひた走る耐寒マラソンではないかと思います。
中年以上の本校卒業生にとっては、校門を出たあとクモ池の急な坂道を登り、延々と続く新川の土手を寒風をついて走った長いマラソンコ-スを懐かしく思い起こすことでしょう。昭和50年代に入ってからは交通事情や生徒の体力の変化などを考慮して、安全確保の面から場所を紀三井寺運動公園およびその周辺に移し、距離も男子約7キロ、女子約4キロと短縮したコ-スで伝統行事である耐寒マラソンを続けてきました。
今年も3学期にはいり約1ヶ月間、体育の授業を利用して練習を積み重ね、本番は予定していた2月6日が雨天順延となり2月13日に実施されました。当日は日曜日でもあって紀三井寺運動公園内は、瀬戸物市や少年野球の大会などが行われていた。そのため車の動きが日頃よりは多い目であったが、晴れて風が弱く、冬にしては暖かい朝で、マラソンを行なうにはまずまずのコンディションでした。
10時ちょうどに女子の集団が陸上競技上をスタ-トして公園内の周回道路を回ったあと、周辺の住宅街から新川の土手、さらに遊歩道を一団となって駆け抜けました。スタ-ト23分後、竹田阿由と大久保宏美の二人が肩を並べ先頭を切って陸上競技場に帰ってきました。スタンドで待機していた男子生徒の大声援のもとで、最後はトラック勝負となり接戦の末1秒差で竹田が大久保を抑え優勝しました。なお、3位に大西加奈子が、以下4位筈谷、5位佐竹、6位門脇とゴ-ルが続き210名全員が全力を出し切って完走しました。

女子がほとんどゴ-ルしたあとの10:40分予定どおり1、2年生男子226名が一斉にスタ-トを切り、トラックを1週したあと場外に出ていきました。紀三井寺運動公園から団地内の道路を巡る7キロ余りのコ-スで競われました。トップを走る2年生芝崎公彦は序盤から快調に独走し、28分余りで陸上競技場に帰ってきて、女子生徒の声援を受けトラックを1周し、2位以下を大きく引き離してゴ-ルしました。なお、2位には松本秀紀が入り、3位には東隆史が、4位には駒野、5位には島本、6位には楠木と続き、10位までは日ごろの練習がものを言ってか、サッカ-部、野球部、陸上競技部などの運動部員が独占しました。
この時期はインフルエンザが猛威を振るっていたこともあり、男女とも1割程度の生徒が見学に廻らざるを得ず残念ではありましたが、冬の晴れた穏やかな天候のもとで、参加した生徒はいずれも最後まで持てる力の全力をだして頑張り事故なく終わりました。
平成11年(1999年)
海南高校だより 13 平成11年7月 1999.7 (174)
校長就任ご挨拶
海南高校だより 14 平成11年8月 1999.8 (175)
加太臨海実習
海南高校だより 8 平成11年2月 1999.2 (168)
躍進をはじめたサッカー部
海南高校だより 16 平成11年10月 1999.10 (177)
映画研究部 全国大会全部門で最優秀賞 三部門独占は全国で初
海南高校だより 17 平成11年11月 1999.11.29
夏期特設課外授業
海南高校だより 7 平成11年1月 1999.1 (167)
活性化が図られている普通科
海南高校だより 8 平成11年1月 1999.1 (168)
躍進をはじめたサッカー部
海南高校だより 9 平成11年2月 1999.2 (169)
障害者問題をより深く考える 作業所訪問
海南高校だより 10 平成11年3月 1999.3 (170)
海南高校におけるインターネットの教育利用とこれからの情報教育
今日、カラスの鳴かない日があっても、インターネットという言葉が聞かれない日はありません。インターネットは、それほど社会に浸透し、私たちにも身近な存在となってきました。
学校においては、コンピュータの仕組みを知ったり、インターネットなど、あふれる情報の中から必要な情報を取り出し、それらをうまく活用し、さらに自分の考えとして発信できる能力を育てる教育、つまり情報化社会に対応できる人材を育成するための教育、情報教育という言葉が聞かれるようになりました。
これまで商業高校や工業高校において、情報に関する専門の教育が行われてきましたが、平成十五年から、普通科高校においても、新教科「情報」が設置され、必修科目として授業がおこなわれることが決まりました。
校内ネットワーク環境
本校に生徒用コンピュータが四十台設置されたのが、平成八年、インターネットが導入されたのは、九年一月のことでした。このときはたった1台しか利用できなかったインターネットですが、翌十年四月に、四十台すべてから利用可能となりました。また、今年の1月には、校内ネットワーク(以下校内LAN)の整備を進め、校内十カ所からインターネットが利用できるようなりました。このような大規模な校内LAN環境を持つ学校は、海南・海草地域内では、今のところ本校だけです。
さらに、十一年度中には、通信衛星からの電波を受信し、インターネットを高速に利用できる設備が導入されることになっています。これは、一般家庭で普及しているインターネット回線の約二十倍から五十倍の大容量を持っていますので、より快適にインターネットを学習活動に利用できることになります。
教養理学科特設授業
平成七年に設置された「教養理学科」において、この情報教育を先取りする形で授業実践が行われています。これらの実践の特徴は、コンピュータの使い方を教えるというよりも、「学びを広め、さらに深める」ことにあります。
教養理学科の七年度の特設課外授業では、美里町のみさと天文台に行き、天体観測とインターネット体験を行いました。翌八年春には、同天文台で、あの「百武彗星」観測を行い、観測結果をコンピュータで処理し、その結果をインターネット上に発表しました。
九年度と十年度には、和歌山大学システム工学部において、通信技術やインターネットについての特別講義を受け、インターネット体験と生徒のホームページ作成の実習などを行いました。このような先進的な取り組みは、単なる知識の吸収だけに止まらず、将来の進路意識を高める上でも大変重要なことです。
普通科での実践
本年度、普通科において、二年生文系の数学演習の授業で、新しい試みとして次のような授業に取り組みました。それは、二年生までに学習した数学の内容について、より深く調べたり、実社会との関わりについて調べ、結果を発表するという課題研究です。図書館の書籍などで調べたりする以外に、インターネットを積極的に利用させたところ、実に幅の広い情報が得られ、指導する教員もびっくりしました。
さらに、この生徒たちの課題研究発表会の様子を、双方向のやりとりができるテレビ電話を使って、同時に四カ所に生中継しました。この生中継を見た美里町立美里中学校の生徒達から、「すごいことをしている」「先輩がどんな勉強をやっているかよくわかった」などの感想が寄せられました。中学生にかなりのインパクトを与えたようです。もちろん当の高校生にも「先生以外の人に見られている」「やりがいがある」など好評でした。
特別活動
授業以外では、二年生は沖縄修学旅行に関する情報、三年生は希望する大学や会社の情報を得たりしています。ある大学のページを見たのがきっかけで、専攻したい学科を決め、本当に合格してしまった生徒も現れました。その大学では、それぞれの学科の内容を専門的内容も含めて、写真入りで大変詳しく紹介していました。こんな勉強ができる大学を探していました、そう言って生徒が志望校を決めたのです。ややもすると偏差値だけにとらわれがちな大学選択ですが、今回のケースは望ましい形と言えそうです。
課外活動の分野では、物理部が本校のホームページの作成や維持を行っているほか、ESS部を中心に北アイルランドとの電子メール交換も行われています。
学校の地域開放
一例として、今年度のコミュニティ・スクール(学校開放講座)を紹介します。コミュニティ・スクール事業は県教育委員会が事業主体となって、県民の生涯学習の推進のため、県立学校のもつ施設・設備を開放するものです。
平成十年度、本校では、九月一日から十一日までの日程で「パソコン教室・実践インターネット講座」と題して実施されました。この講座には、海南・海草地域の住民約三十名が受講し、本校のインターネット環境を存分に使い、ホームページを見たり、情報検索の方法を学んだり、また電子メールの送受信も行い、最後は自分のホームページを作成しました。特に9月8日夜には、みさと天文台の協力で、世界で初めて、一般市民による大型天体望遠鏡の遠隔操作を行い、実際の天体観測に成功しました。
このほか、三月には海南市立第一中学校の生徒が、本校のインターネット環境を利用して社会科の学習をすることになっています。
学びの共同体
このように、インターネットを通じて、教員は教科や教材の情報を、生徒は進路の情報などを収集することが可能となったことはもちろんですが、インターネットを初めとする情報通信技術の発達により、これまでの授業スタイル(先生と生徒だけの関係)に加えて、地域住民や他の学校と共同で学習を進めていくようなことも可能となってきたわけです。
インターネットは単なるコンピュータ同士のつながりというよりは、むしろコミュニケーションを通じて、人と人の交流を促し、学びの共同体(ともに学ぼうという共同体)を形成していく道具なのです。情報教育は、そのような道具の使い方を知り、それを使って自分の思いをどう表現し、人に伝えていくかを学ぶことと言えるでしょう。
海南高校だより 11 平成11年4月 1999.4 (171)
三年間、お世話になりました 湯川 力
海南高校だより 11 平成11年5月 1999.5 (172)
よく利用されている図書館
海南高校だより 12 平成11年6月 1999.6 (173)
国公立大学合格者56人 進学実績大きく飛躍
平成10年(1998年)
海南高校だより 1 平成10年8月 1998.8 (160)
夏休みも頑張る海南高校
Ⅰ 進路指導の取組み
(1)1、2年生を中心とした大学見学会
7月21日に生徒と保護者の計90名が2台のバスで、神戸大、関学大を訪問 した。その後、8月4日には生徒38名が和大を訪問した。いずれの場合も各大 学では大学の概要や特色、また入試についての説明を受けるとともに図書館など 最新の施設を見学し、大学の風格に触れ、感激を受けて帰ってきた。参加した生 徒の多くは、大学の具体的な内容がよくわかり、大学がより身近になったという 感想をもち、保護者からも早い時期に生徒が大学に関心を持つ機会になったと、毎年実施して欲しいとの要望が寄せられた。
(2)夏期特設科外授業 - 大学での講義と演習 -
本校では、夏休みを利用した課外授業として、近年、京大や阪大さらに大阪府 大、市大などを訪問して1日大学生活を体験してきた。今年は最近新設され設備 等も新しい和歌山大学システム工学部と近畿大学生物理工学部を2日に分けて尋 ねた。訪問したそれぞれの大学では最新の設備に触れ、大学の先生による自然科 学に関する最新の話題をテ-マにした講義を受け、演習を体験し、大学生活の一 端を味わってきた。最先端の科学技術に触れ、科学への関心を一層高めると共に、 今後の進路選択にも大いにインパクトを与えた。
(3)3年生を対象とした進学補習
暑い夏休みを効率よく学習ができるよう、エアコン設備のある視聴覚教室、社 会科教室と共に大野公民館を借用して進学補習を実施した。169名の参加申し 込みがあり、夏休み前半の4週間は、連日午前7時30分から夕刻4時30分ま で英、数、国、理、社の5教科に取り組んだ。最後まで生徒は熱心に取組み多大 の成果があったものと思われる。また、後半は社会科教室と視聴覚教室を、生徒 の自主的な学習の場に提供するため、午前9時から午後5時まで「自習室」として開放し、各生徒は自主的に目的的に学習を行なった。
Ⅱ 活躍する部活動 夏休み中の成果
県大会で優勝した登山部は夏の全国総体に出場し、四国の山を走破し、入賞こ そできなかったがハイレベルの競技に触れ、よい刺激を受けてきた。また、アル ゼンチンに遠征したサッカ-部は帰国後すぐに松本杯で優勝した。さらに県大会、 近畿大会で活躍した水泳部大久保宏美は国体の県代表選手にも選ばれた。文化部 でも囲碁将棋部や映画研究会が全国大会へ参加し、映画研究会は優秀賞を獲得し てきた。また、書道部は第27回全国高校書道展で5名の特選者を出すなど活躍 している。さらに、ブラスバンド部は県吹奏楽コンク-ルで久し振りに金賞に輝 き、近い将来に近畿、全国の場で活躍できる確信を得てきた。なお、紀三井寺での硬式野球夏の大会では、本校が出場したいずれの試合でもアルプス席では全校生徒の 2/3に当たる500名近い生徒の応援があって盛り上がった。試合の方 は惜しくも準々決勝戦で敗退したものの善戦をし、伝統復活の兆しを見せてくれた。
