海南高校だより 1
 平成10年8月 1998.8 (160)
− 夏休みも頑張る海南高校 −

T 進路指導の取組み
(1)1、2年生を中心とした大学見学会
 7月21日に生徒と保護者の計90名が2台のバスで、神戸大、関学大を訪問 した。その後、8月4日には生徒38名が和大を訪問した。いずれの場合も各大 学では大学の概要や特色、また入試についての説明を受けるとともに図書館など 最新の施設を見学し、大学の風格に触れ、感激を受けて帰ってきた。参加した生 徒の多くは、大学の具体的な内容がよくわかり、大学がより身近になったという 感想をもち、保護者からも早い時期に生徒が大学に関心を持つ機会になったと、毎年実施して欲しいとの要望が寄せられた。

(2)夏期特設科外授業 − 大学での講義と演習 −
 本校では、夏休みを利用した課外授業として、近年、京大や阪大さらに大阪府 大、市大などを訪問して1日大学生活を体験してきた。今年は最近新設され設備 等も新しい和歌山大学システム工学部と近畿大学生物理工学部を2日に分けて尋 ねた。訪問したそれぞれの大学では最新の設備に触れ、大学の先生による自然科 学に関する最新の話題をテ−マにした講義を受け、演習を体験し、大学生活の一 端を味わってきた。最先端の科学技術に触れ、科学への関心を一層高めると共に、 今後の進路選択にも大いにインパクトを与えた。

(3)3年生を対象とした進学補習
 暑い夏休みを効率よく学習ができるよう、エアコン設備のある視聴覚教室、社 会科教室と共に大野公民館を借用して進学補習を実施した。169名の参加申し 込みがあり、夏休み前半の4週間は、連日午前7時30分から夕刻4時30分ま で英、数、国、理、社の5教科に取り組んだ。最後まで生徒は熱心に取組み多大 の成果があったものと思われる。また、後半は社会科教室と視聴覚教室を、生徒 の自主的な学習の場に提供するため、午前9時から午後5時まで「自習室」として開放し、各生徒は自主的に目的的に学習を行なった。

U 活躍する部活動 − 夏休み中の成果 −
 県大会で優勝した登山部は夏の全国総体に出場し、四国の山を走破し、入賞こ そできなかったがハイレベルの競技に触れ、よい刺激を受けてきた。また、アル ゼンチンに遠征したサッカ−部は帰国後すぐに松本杯で優勝した。さらに県大会、 近畿大会で活躍した水泳部大久保宏美は国体の県代表選手にも選ばれた。文化部 でも囲碁将棋部や映画研究会が全国大会へ参加し、映画研究会は優秀賞を獲得し てきた。また、書道部は第27回全国高校書道展で5名の特選者を出すなど活躍 している。さらに、ブラスバンド部は県吹奏楽コンク−ルで久し振りに金賞に輝 き、近い将来に近畿、全国の場で活躍できる確信を得てきた。なお、紀三井寺での硬式野球夏の大会では、本校が出場したいずれの試合でもアルプス席では全校生徒の 2/3に当たる500名近い生徒の応援があって盛り上がった。試合の方 は惜しくも準々決勝戦で敗退したものの善戦をし、伝統復活の兆しを見せてくれ た。