平成11年2月 − マラソン大会 −

       紀三井寺陸上競技場
 スキ−修学旅行が多くの学校では冬の楽しい学校行事として盛んになってきましたが、冬恒例の学校行事と言えば何と言っても、苦しさに耐え長い道をひた走る耐寒マラソンではないかと思います。

 中年以上の本校卒業生にとっては、校門を出たあとクモ池の急な坂道を登り、延々と続く新川の土手を寒風をついて走った長いマラソンコ−スを懐かしく思い起こすことでしょう。昭和50年代に入ってからは交通事情や生徒の体力の変化などを考慮して、安全確保の面から場所を紀三井寺運動公園およびその周辺に移し、距離も男子約7キロ、女子約4キロと短縮したコ−スで伝統行事である耐寒マラソンを続けてきました。

 今年も3学期にはいり約1ヶ月間、体育の授業を利用して練習を積み重ね、本番は予定していた2月6日が雨天順延となり2月13日に実施されました。当日は日曜日でもあって紀三井寺運動公園内は、瀬戸物市や少年野球の大会などが行われていた。そのため車の動きが日頃よりは多い目であったが、晴れて風が弱く、冬にしては暖かい朝で、マラソンを行なうにはまずまずのコンディションでした。

 10時ちょうどに女子の集団が陸上競技上をスタ−トして公園内の周回道路を回ったあと、周辺の住宅街から新川の土手、さらに遊歩道を一団となって駆け抜けました。スタ−ト23分後、竹田阿由と大久保宏美の二人が肩を並べ先頭を切って陸上競技場に帰ってきました。スタンドで待機していた男子生徒の大声援のもとで、最後はトラック勝負となり接戦の末1秒差で竹田が大久保を抑え優勝しました。なお、3位に大西加奈子が、以下4位筈谷、5位佐竹、6位門脇とゴ−ルが続き210名全員が全力を出し切って完走しました。

 女子がほとんどゴ−ルしたあとの10:40分予定どおり1、2年生男子226名が一斉にスタ−トを切り、トラックを1週したあと場外に出ていきました。紀三井寺運動公園から団地内の道路を巡る7キロ余りのコ−スで競われました。トップを走る2年生芝崎公彦は序盤から快調に独走し、28分余りで陸上競技場に帰ってきて、女子生徒の声援を受けトラックを1周し、2位以下を大きく引き離してゴ−ルしました。なお、2位には松本秀紀が入り、3位には東隆史が、4位には駒野、5位には島本、6位には楠木と続き、10位までは日ごろの練習がものを言ってか、サッカ−部、野球部、陸上競技部などの運動部員が独占しました。

 この時期はインフルエンザが猛威を振るっていたこともあり、男女とも1割程度の生徒が見学に廻らざるを得ず残念ではありましたが、冬の晴れた穏やかな天候のもとで、参加した生徒はいずれも最後まで持てる力の全力をだして頑張り事故なく終わりました。